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 vol.006
 
10月完成の輸出向け商品市場(福田市場)
2002.6.30  義烏市場便り第6号

今回は義烏に向かう途中で日本では紹興酒で有名な紹興市と同市内のシェンツォウ(山へんに乗でシェン、州でツォウ)に立ち寄ってTシャツ工場やネクタイ市場などを見てきました。

シェンツォウ周辺には生地の生産工場が集まっていて、この生地を使用して縫製を行う工場がこの廻りにたくさん集まってます。
中でもネクタイの生産は盛んで、ここのネクタイ市場が中国で最大だそうです。市場に到着したのが夕方だったために中の様子は一部しか見ることが出来ませんでしたが、市場のなかすべてがネクタイの店です。

  

このシェンツォウの輸出会社のマネージャ−の陶さん(上記写真右の女性)によると以前日本からの注文で10000本ネクタイを作ったそうですが日本人のバイヤーは出来上がった品物の中から良い物だけを選んで5000本しか持っていってくれなかったと話していました。
日本のバイヤーは日本で売れるかどうかの品定めをして、はじいていったのだと思いますが、日本の一般の品質基準は結構高いという話をしました。
製品をみると、デザイン生地などをしっかり指定して作れば良い品物が出来そうなので、日本の駅などで売っている安売りのネクタイはここからの物がたくさんあるのだろうと思いました。

  

Tシャツの縫製工場も見学をしてきました。国内向け、東南アジア向け、日本や欧州向けで作っている工場が違い、日本向けの品物はやはり輸出向けの製品を作っている工場に行かないと良い物は出来ないとのことでした。
生地を染めて、プリントのある物はプリントをして、裁断し、縫製をするので日本での小ロットのプリントなどはこれらの工場では出来ないようです。最小ロットで1000枚/一色が作るときの目安です。
また、受注生産ですので、完成製品がいつでもあってこれを何枚という買い付けもここでは出来ません。
この工場では現在韓国からの注文を作っていました。

もう一軒、竹細工の会社を見てきましたが、このあたりの農家の人たちの手仕事で作られている工芸品を集めて商売をしている会社でしたので特別に工場などはなく展示品を飾ってある店でした。

  

この竹ひごを編んだ工芸品は大変良く出来ていてとてもきれいでした。
写真の馬も細い竹ひごを編んで作ってあります。
急須と湯のみのセットは陶器の廻りに細いひごで編んだものでセットで200元ほどでした。
ここでは、竹製品のほかに園芸店で売っているような、木製の鉢やプランターなども作っていました。写真下

  

このシェンツォウですが列車の駅がありませんので、交通手段はバスということになります。
上海から直通バスが出ているそうですが上海の出発駅はまだ確認できていません。
来るときは輸出会社の自家用車がシャオサンという杭州の近くの駅まで迎えに来てくれました。
一泊した翌日、ここから義烏への移動も小型バスに載っていきました。エアコン、VCD付という表示があり、むし暑い天候でだったのでほっとして乗り込んだのですが、最初はエアコンが効いて快適(といっても車は古く振動は激しい)に移動していたところ、1時間ほどたつと車内がだんだん暑くなってきて乗客が窓を開け始めました。そうエアコンが故障です。
後の1時間ほどは窓からの風だけで暑さをしのいでいました。しかし日本と違って信号機がほとんどない(義烏市内に入るまでひとつだけ)ため停車することがほとんどないので風が途切れることがなく、なんとか窓を開けてしのぐことが出来ました。

義烏に到着すると見慣れた風景になんとなくほっとした感じで自宅に戻ったようでした。

ここから義烏市場便りに戻ります。
まずは冒頭の写真、“中国小商品城福田市場”についてお伝えします。



この新しい市場の建設は2001年にはじまり2002年10月完成の予定になっています。輸出品を中心に扱うこの市場の敷地面積は233,200uで中心部の北東の位置に建設中です。
今ままでの小商品城や靴下、衣服、タオルなどの国内向け商品を扱う市場とは違って、品質の良い商品の選択がしやすくなるのではと期待をしています。
この新市場の情報についてはもう少し詳しく調査した上でまたお伝えします。

次に義烏市の北の外れ大陳鎮にある輸出向けのYシャツを作っている工場をご紹介します。
  

陳副社長の話によると、この工場では年間160万着のYシャツを生産し、製品は日本、韓国、アメリカ、カナダなどを中心に世界に輸出しています。YSLなどの製品も委託生産したこともあるそうで、工場には数百名の縫い子さんが休むまもなく、もくもくと、Yシャツを縫っています。輸出向け製品を扱っているために価格もFOB価格で提示してくれますので委託生産や買い付けにも大変便利です。
デザイン、生地などを指定しての生産は1000枚から受けるということでした。
また、オールシルクなどの高級品も生産をしています。

さて、次は工業区にあるストローの工場です。
  

張副社長の話ではISO9002を取得しヨーロッパTUV食品安全の認証を受けているそうです。
工場ではまっすぐなストローを噴出して、サイズにカット、その後曲がる部分のジャバラ加工をして出来上がった物を封入するといった作業がされていますが、各部署で人が手作業でする部分がかなりあり全自動システムというわけではありません。
ストローの品質にしても日本のストローのように内径が真円ではなく少し三角状になるため、持ったときの感じがちょっと弱い気がします。これについて張副社長は機械が最新型ではないので今の状態では日本の規格のストローは難しいといっていました。また、人手が加わる所も素手で作業をしていて衛生的な手袋などをして欲しいと感じました。
輸出製品を手がけていくうちに工程に改良を加えて衛生面でも、品質でも、もっともっとよくなっていってもらいたいと思いました。

義烏では、海外輸出向けの製品を作る工場と国内向けの工場とは品質が明らかに違いますので、やはり日本向けの製品を生産、加工するのでしたら、それなりの工場を使う必要があります。

現在、義烏市では一般製品の品質や包装などについて改良を加えて良い製品を市場に出すようにと通達も出ていますのでこれからの製品に期待したいと思います。